【劇場】 by又吉直樹
2017/08/17 (Thu) 09:53
又吉先生、待望の二作目。
処女作【火花】が「難しい」「分かりにくい」という書評が多かった事を受け、今作は出来るだけ「分かりやすい」作品にしようと恋愛小説にした、と某番組でおっしゃっておりました。
結果はどうあれ、そんなに書評は気にせず、思うままに書かれたらいいと思いました。
今作も芸人らしい言葉の奔流を感じます。
【火花】もそうでしたが、言葉遊びが上手い。
どうしても、『主人公=又吉直樹』に思えてしまいますが、それは読者である私が『又吉直樹』の言葉として受け取ってしまうからでしょうね。
バーの棚に並ぶ酒が殺し屋だったら誰が強いか?とかサッカーゲームのチームを文豪揃いにしてしまうとか、やっぱり発想が違うな、と感心しました。
普段から周りの景色を見ていないと出てこない発想だと思います。
たまにはスマホから顔を上げて、周りの景色を見てみなさい。
そういう事ですよね。
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